今注目を集めているイタリア発のファッションブランド「DIESEL(ディーゼル)」。
最近、韓国アイドルの方が着用している姿を目にする機会が増えていませんか?
ディーゼルは2000年代にはデニムを中心としたカジュアルブランドとして日本でも人気を博していました。
しかし、現在のディーゼルは大きく変わり、Y2Kファッションの再燃とともに、モード感溢れるトレンドブランドとして世界中の若い世代から熱い支持を集めています。
さて、この記事では、ディーゼルとはどんなブランドなのか、特徴から歴史、現在のブランドイメージまで詳しく解説していきたいとおもいます。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。
1. ディーゼルとは?ブランドの特徴3選

出典:DIESEL
現在のディーゼルを語る上で欠かせない3つの特徴をご紹介します。
「昔のディーゼル」とは全く違う魅力に、きっと驚かれることでしょう。
1-1. Y2Kファッションの代表ブランド
ディーゼルが今再び注目を集めている最大の理由は、Y2Kファッションブームの中心的として注目を集めているところです。
Y2Kとは「Year 2000」の略で、2000年代前半の未来的でポップなファッションスタイルを指します。
韓国アイドルやK-POPアーティストたちがディーゼルのアイテムを着用する機会が増え、それがSNSを通じて世界中に拡散。胸元に大きくロゴが配置されたTシャツやトップスは、Y2K世代だけでなく当時を知らないZ世代からも高い評価を得ています。
1-2. 年齢や性別問わずアツい支持を集めている
現在のディーゼルの魅力は、幅広い年齢層と性別を問わず愛されている点にあります。
従来は20代から30代の男性をメインターゲットとしていましたが、グレン・マーティンスの就任後は、10代から40代までの男女問わず着用できるアイテムが豊富に展開。
特にレディースラインが充実し、韓国アイドルの女性メンバーが着用するオーバーサイズのロゴTシャツやクロップド丈のトップスは、日本の女性たちからも「可愛い」「着回ししやすい」と好評。
アウトレットでは値引きされた価格で質の高いアイテムを購入できるため、幅広い層から支持されています。
1-3. 独自性のあるデザイン
ディーゼルの最大の特徴は、他のブランドでは見られない独自性の強いデザインです。
グレン・マーティンスが手がける現在のコレクションは、従来のデニムブランドのイメージを完全に覆し、アート性とストリート感を楽しめるアイテムが数多く登場しています。
デニムでは独特のウォッシュ加工やカッティング、ダメージ加工など、イタリアの職人技術を活かした高品質な仕上がりが特徴的。アクセサリーや財布などの小物類も、ブランドの世界観を反映したユニークなデザインが多いです。
2. ディーゼルの歴史

出典:DIESEL
現在のトレンドブランドとしての地位を築くまでには、45年以上にわたる長い歴史と、数々の転換点がありました。
この章では、ディーゼルがどのように発展し、今の姿になったのかを時系列で見ていきましょう。
2-1. 1978年に2人の男性によって設立
ディーゼルの歴史は、1978年にイタリア北東部で始まりました。
創業者は、当時23歳の若きビジネスマンだったレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)と、彼のパートナー。
レンツォ・ロッソは1955年イタリア北東部パドヴァ生まれで、ファッション業界での経験を積んだ後、自身のブランドを立ち上げる決意を固めました。
ブランド名「DIESEL」の由来は非常にユニークで、当時新たなエネルギーとして注目されていたディーゼル燃料のように、世間を活気づけたいという思いから名付けられました。この名前には、従来のファッション業界に新しい風を吹き込み、革新的なエネルギーを注入したいという創業者の強い意志が込められています。
創業当初から、ディーゼルはイタリアの職人技術と革新的なデザインを融合させることに重点を置いていました。特にデニムの品質にこだわり、すべてのデニムアイテムをイタリア製造とすることで、他のブランドとは一線を画す高品質な製品を生み出していました。
2-2. デニムを主軸としたブランディングで世界に店舗展開
1980年代から1990年代にかけて、ディーゼルはデニムのスペシャルブランドとしての地位を確立していきます。イタリアらしいグラマラスで遊び心のあるリアルクローズを特徴として、プレミアム・カジュアルブランドとして認知されるようになりました。
この時期のディーゼルの成功要因は、単なるデニムブランドではなく、ライフスタイル全体を提案するブランドとして展開したことです。デニムを中心としながらも、トップス、アクセサリー、さらにはライフスタイル商品まで幅広く手がけ、「For Successful Living」(成功した人生のために)というブランドコンセプトを掲げました。
世界展開も積極的に行い、ヨーロッパから始まり、アジア、アメリカへと店舗を拡大。日本には1990年代に本格参入し、原宿や渋谷などの若者文化の中心地に店舗を構えることで、日本の若者たちにも強烈な印象を残しました。2000年代には、デニムブランドといえばディーゼルというほどの知名度を獲得し、多くのファッション愛好者から支持を集めていました。
2-3. グレン・マーティンス就任で大きな転換
ディーゼルの歴史における最大の転換点は、2022年にグレン・マーティンス(Glenn Martens)がクリエイティブディレクターに就任したことです。グレン・マーティンスは、アントワープ王立芸術学院出身のベルギー人デザイナーで、Y/PROJECTの創設者としても知られる実力派です。
彼の就任により、ディーゼルのデザイン哲学は劇的に変化しました。従来のデニム中心のカジュアルブランドから、ストリートカルチャーとハイファッションを融合させた革新的なブランドへと進化を遂げたのです。グレン・マーティンスが手がける現在のコレクションは、Y2K美学を現代的に解釈し直した斬新なアプローチが特徴的です。
特に注目すべきは、ブランドロゴの使い方の変化です。これまで控えめだったロゴデザインを大胆にフィーチャーし、一目でディーゼルと分かるアイコニックなアイテムを数多く発表。これが韓国のK-POPアーティストやグローバルなインフルエンサーたちに支持され、SNSを通じて世界中に拡散されることで、ディーゼルは再び若い世代から熱い注目を集めるブランドとなりました。
現在では、世界中に3,000人以上の従業員を抱える多様なグローバルチームを構成し、それぞれの文化的背景を活かした自由な発想から生まれるコレクションを毎シーズン発表しています。この新体制により、ディーゼルは単なる復活ではなく、全く新しいファッションブランドとして生まれ変わったといっても過言ではありません。
3. ディーゼルのおすすめアイテム5選
現在のディーゼルで特に注目すべきアイテムを5つピックアップしました。どれも今のトレンドを押さえつつ、ディーゼルらしい独自性が光るアイテムばかりです。
3-1. デニム

ディーゼルの原点であり、今もなおブランドの核となるアイテムがデニムです。
創業時から変わらずイタリア製造にこだわり続けており、品質の高さは他のブランドと比較しても群を抜いています。
現在のディーゼルデニムの特徴は、伝統的な職人技術と最新のトレンドを融合させた点にあります。グレン・マーティンス就任後は、Y2K世代に人気だったローライズやワイドシルエット、独特のウォッシュ加工を現代的にアップデートしたデザインが多数登場しています。
ブランドロゴを大胆にあしらったデニムジャケットや、ヴィンテージ感のあるダメージ加工を施したジーンズ…。などなど、多くのデニムアイテムを展開。
レディースラインでは韓国アイドルが着用しているようなオーバーサイズのデニムジャケットが、日本の女性たちからも「可愛くて着回しが利く」と高い評価を得ています。
3-2. ロゴTシャツ

現在のディーゼル人気を牽引しているのが、インパクト抜群のロゴTシャツです。
胸元に大きく配置されたブランドロゴのTシャツは、韓国アイドルやセレブなどが愛用しているところをよく見かけます。
グレン・マーティンスのデザインにより、従来の控えめなロゴから一転、アート性とストリート感を兼ね備えた大胆なグラフィックが特徴的になりました。シンプルな白Tシャツに黒でロゴが配置されたベーシックなものから、カラフルでポップなデザインまで、バリエーションも豊富です。
1枚でコーディネートの主役になるインパクトがありながら、デニムやスカートなど様々なボトムスと合わせやすいのも魅力の一つです。
3-3. 財布・小物

ディーゼルの財布や小物類は、ブランドの世界観を日常に取り入れられる手軽なアイテムとして人気を集めています。
現在のディーゼルの財布は従来のシンプルなデザインから大きく進化し、モード感のあるエッジの効いたデザインが特徴的です。ブランドロゴを大きく配置している財布では、持っているだけでファッションセンスの高さをアピール。
小物ではベルトやキーホルダー、スマートフォンケースなども展開されており、どれもディーゼルらしい個性的なデザイン。価格帯も服と比較すると手が届きやすく、「まずはディーゼルを試してみたい」という方にもおすすめです。
3-4. アクセサリー

ディーゼルのアクセサリーは、ストリートファッションにモードなエッセンスをプラスできる優秀なアイテムです。
特にネックレスやブレスレット、リングなどは、シンプルなコーディネートを一気に格上げしてくれます。
グレン・マーティンス就任後のアクセサリーラインは、Y2K時代のチャンキーなデザインを現代的に解釈したものが多く、他のブランドでは見られない独創的なデザインが魅力的。
レディースアクセサリーも充実しており、重ね付けしても映える繊細なチェーンネックレスやコーディネートのポイントになるピアスなどがあります。韓国アイドルが身に着けているようなアクセサリーを探している方には特におすすめです。
3-5. バッグ

ディーゼルのバッグは、機能性とデザイン性を両立させた実用的なアイテムとして注目されています。
ミニバッグやクロスボディバッグは、韓国ファッションのトレンドを押さえたサイズ感とデザインで若い女性を中心に人気。普段使いからお出かけまで、幅広いシーンで活躍する実用性の高さも魅力の一つです。
4. ディーゼルのブランドイメージ
現在のディーゼルは、どのような立ち位置にあり、どんな印象を持たれているのでしょうか。
この章では、ブランドイメージと現在の評価について詳しく見ていきましょう。
4-1. モード感の強いイケてるブランド
現在のディーゼルの最大の特徴は、モード感の強いイケてるブランドとして認知されていることです。
従来のディーゼルは「デニムのカジュアルブランド」というイメージでしたが、現在はストリートカルチャーとハイファッションをマッチさせたブランドとして評価されています。
また、最近では韓国のK-POPアーティストたちがステージやプライベートで愛用することで「アイドルが着るかっこいいブランド」という新しいイメージが定着しました。
SNS上ではディーゼルのアイテムを着用した投稿に「イケてる」「センスいい」「トレンド感すごい」といったコメントが数多く寄せらることも。10代から30代の若い世代からは高い評価を受けており、インフルエンサーたちも積極的にディーゼルのアイテムを取り入れたコーディネートを発信しています。
街中でディーゼルのロゴTシャツを着ている人を見ると、「モード系のおしゃれな人だな」と思われるほど、ブランドイメージが向上しています。
4-2. デニムのこだわりが強いブランド
ブランドイメージが大きく変化した現在でも、デニムに対する並々ならぬこだわりはディーゼルのアイデンティティとして変わらず高く評価されています。
現在のディーゼルデニムは、品質の高さと革新性を両立させた理想的なアイテムとして認知されています。「デニムを買うならディーゼル」という信頼感は健在です。
Y2K世代に人気だったローライズデニムを復活させる際も、当時の技術をベースに現代の体型や好みに合わせてアップデートするなど、単なる復刻ではない独自のアプローチが評価されています。
5. ディーゼルとはトレンドの最先端を行くファッションブランド
いかがだったでしょうか?
今回は、ディーゼルとはどんなブランドなのかを説明するために、ブランドの歴史や魅力、ブランドイメージまで解説させていただきました。
ディーゼルとは、トレンドの最先端を行く新時代のファッションリーダーです。
単なる「復活したブランド」ではなく、現代のファッションシーンに新しい価値観とスタイルを提案し続ける革新的な存在といえるでしょう。
個性的でありながら品質の高いアイテムを求める方にとって、ディーゼルは間違いなく注目すべきブランドの一つです。
この機会に、ぜひディーゼルの世界を体験してみてください。









