【JUST DO IT】ナイキとはどんなブランド?歴史や魅力を徹底解説!

2025.09.11
【JUST DO IT】ナイキとはどんなブランド?歴史や魅力を徹底解説!

スニーカー好きなら誰もが知る世界的スポーツブランド「ナイキ(NIKE)」。

エアフォース1やエアジョーダンなど、数々の名作スニーカーを世に送り出し、ファッションシーンに欠かせない存在となっています。

「ナイキのスニーカーはいくつか持ってるけど、実はブランドの歴史や背景はあまり知らないかも…」

そんな方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ナイキがどのようにして世界的なブランドへと成長したのか、歴史人気モデル、話題のコラボレーションなどを徹底的に解説します。

この記事を読めば、ナイキとはどんなブランドなのか知れる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

1. ナイキの歴史

今や世界中の誰もが知るスポーツブランド「ナイキ」。
スニーカーカルチャーの頂点に君臨し、数々のアスリートを支えています。

実はナイキは日本のとあるシューズメーカーとの出会いから始まったことをご存知でしょうか?

ここでは、ナイキが誕生するまでの知られざる物語から、世界を席巻するブランドへと飛躍を遂げたターニングポイントまで、その歴史を紐解いていきたいと思います。

1-1. 創業者は日本のシューズに惚れ込んだ!「ブルーリボンスポーツ社」の誕生

ナイキの物語は1964年にまで遡ります。
創業者であるフィル・ナイト氏は、オレゴン大学で陸上部に所属するランナーでした。

当時、アメリカのランニングシューズはプーマやアディダスといったドイツ製が主流でしたが、スタンフォード大学経営大学院に進学したフィル氏は、ある論文で「日本の高品質なカメラが、ドイツの高性能なカメラ市場に割って入ったように、日本のランニングシューズもアメリカ市場で成功できるのではないか」というアイデアを提唱します。

このアイデアを実現するため、フィル氏は卒業旅行で日本・神戸に渡り、アシックスとなるシューズメーカー「オニツカタイガー」の工場を訪問しました。

そこで彼は、オニツカタイガーのシューズが持つ品質の高さとドイツ製に比べて圧倒的に低価格であることに衝撃を受けます。
「アメリカで売れる!」と確信したフィル氏は、その場でアメリカでの販売代理店契約を交渉。熱意が伝わり、見事に独占販売権を獲得することに成功しました。

アメリカに帰国後、フィル氏は陸上コーチであるビル・バウワーマン氏にこの話を持ちかけます。

ビル氏も選手のパフォーマンスを最大限に引き出すシューズを常に研究しており、オニツカタイガーの品質に感銘を受けました。
その後、オニツカタイガーのシューズを輸入販売するための会社ブルーリボンスポーツ社(以下BRS社)を1964年に設立。

フィル氏は自宅の地下室をオフィスにし、車のトランクにシューズを積んで営業に回ることからビジネスをスタートさせたのです。

1-2. 自社ブランド「ナイキ」の設立と”スウッシュ”ロゴの由来

BRS社は、バウワーマンのアイデアから「タイガー コルテッツ」をデザインするなどオニツカタイガーに貢献。この功績からランナーたちの間で評判を呼び、順調に成長を遂げます。

しかし、事業が拡大するにつれて、オニツカタイガー社との間に溝が生まれていきました。

納期遅延や発注通りの商品が届かないといったトラブルが頻発し、ついにはオニツカタイガー社がBRS社を介さず、直接アメリカ市場へ進出しようとする動きを見せます。この関係悪化は一部で「オニツカによる裏切り」とも言われる契約トラブルに発展。BRS社は、最大の仕入れ先を失う危機に直面しました。

この窮地を乗り越えるため、フィル氏とビル氏は自社でのシューズ生産を開始。
今や世界で最も有名なロゴの一つであるスウッシュロゴをデザインされたシューズを発表しました。

デザインを依頼されたのはフィル氏が講師をしていたポートランド州立大学で出会った、グラフィックデザインを学ぶ学生のキャロライン・デビッドソン氏でした。
当時彼女に支払われたデザイン料は35ドルだったと言われています)

スウォッシュロゴがギリシャ神話に登場する勝利の女神「ニケ」の翼にみえなくもないと、社員であったジェフ・ジョンソン氏から言われたことから、ブランド名も「NIKE(ナイキ)」に変更。

世界的ブランド、ナイキの誕生となったのです。

1-3. 革新的技術”エア”とマイケル・ジョーダンが世界を変えた

自社ブランドとして新たなスタートを切ったナイキ。

躍進を支えたのは常識を覆す革新的なアイデアと、一人のスーパースターの存在でした。

共同創業者であるビル氏の自宅のガレージで、妻が使っていたワッフルメーカーにゴムを流し込むという奇想天外な方法を開発。こうして生まれた「ワッフルソール」は優れたグリップ力とクッション性を両立し、ナイキの初期の成功を力強く後押ししました。

1978年にはナイキの運命を決定づける技術が生まれます。
元NASAの技術者だったフランク・ルディ氏が持ち込んだ、衝撃を吸収するエアクッショニング技術です。

ミッドソールに圧縮空気を封じ込めたエアバッグを埋め込むアイデアは、当初多くのシューズメーカーに断られましたそうですが、ナイキは革新性を見抜き、採用を決定。
こうして、初のナイキ エア搭載シューズ「ナイキ テイルウィンド」が誕生しました。

そして1985年、バスケットボール選手であるマイケル・ジョーダン氏とのタイアップであるエアジョーダン1が発売。

マイケル氏の神がかり的なプレーと当時のNBA規定に違反する斬新なカラーリング(黒と赤)は、若者たちの心を鷲掴みにしました。ナイキは、NBAが課す罰金を肩代わりしながらジョーダンに着用させ続けたという反骨的なストーリーも相まって、エアジョーダンは単なるバスケットボールシューズを超えた社会現象を巻き起こしていました。

エアという革新的技術とマイケル・ジョーダンという絶対的アイコンこそが、ナイキを無名のブランドから世界中のアスリートと若者が憧れるキング・オブ・スポーツブランドへと押し上げた最大のターニングポイントだったのです。

2. ナイキの人気スニーカーランキングTOP10!

ナイキは、さまざまなカルチャーと深く結びつき、時には社会現象まで巻き起こしてきました。

ここでは、ナイキが生み出してきた無数のモデルの中から絶対に外せない10足をランキング形式で紹介していきたいと思います。

① 【キング・オブ・スニーカー】エアフォース1

1982年に誕生した「エアフォース1(AIR FORCE 1)」。
その名は、アメリカ大統領専用機に由来します。

デザイナーのブルース・キルゴアが手掛けたそのデザインは完成されすぎており、発売から40年以上経った今でもほとんど形を変えずにリリースされ続けているという事実が、エアフォースワンの偉大さを物語っています。

② 【社会現象を巻き起こした】エアマックス95

1995年に発売された「エアマックス95(AIR MAX 95)」は、それまでのスニーカーの常識を覆すデザインで爆発的な人気を獲得。
履いている人が襲われる「エアマックス狩り」という社会現象まで引き起こしました。

デザイナー、セルジオ・ロザーノが人体の解剖図からインスピレーションを得てデザインしたアッパーは筋肉の筋繊維や背骨、肋骨をモチーフにしており、ハイテクスニーカーブームの頂点に君臨しています。

③ 【伝説の始まり】エアジョーダン1

この一足なくして、現代のスニーカーカルチャーは存在しなかったかもしれません。

1985年に発売された、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンの初代シグネチャーモデル「エアジョーダン1(AIR JORDAN 1)」。

当時、NBAのコートで履くシューズは白を基調とする規定がありましたが、ナイキは黒と赤の大胆なカラーリング(通称BRED)をジョーダンに提供。
NBAはこれを「規定違反」として試合で履くたびに罰金を科しましたが、ナイキはその罰金を肩代わりしたという過去もあります。

反骨的なストーリーとジョーダンの神がかった活躍が相まって、エアジョーダン1はバスケットボールシューズを超えた憧れの的となりました。

④ 【多彩なカラーが魅力】ダンク

エアジョーダン1と同じ1985年に、NCAA(全米大学体育協会)バスケットボールリーグの強豪校のカレッジカラーをまとって登場したのが「ダンク(DUNK)」です。

BE TRUE TO YOUR SCHOOL.」というキャッチコピーと共に、7つの大学のチームカラーで展開され、カレッジバスケファンを熱狂させました。シンプルなパーツ構成はカラーブロッキングに最適で、その後も数えきれないほどのカラーバリエーションが生み出されます。

90年代後半から2000年代にかけては耐久性の高いソールとグリップ力がスケーターたちに評価され、スケートボードシーンで大流行。その後はスケートボード仕様にアップデートされた「ナイキ SB ダンク」が誕生し、数々の人気コラボモデルをリリース。ファッションアイテムとしての地位を不動のものにしました。

⑤ 【ナイキ初のスニーカー】コルテッツ

1972年、ナイキというブランドが正式にスタートしたその年に、最初のスニーカーとしてリリースされたのが「コルテッツ(CORTEZ)」。
映画『フォレスト・ガンプ』で主人公が着用していたことでも有名で、アメリカのストリートスタイルを象徴する一足としても知られています。

ナイキの歴史の幕開けを飾った記念的モデルであり、クラシックな魅力は誕生から半世紀以上経った今でも色褪せることなく人気を得ています。

⑥ 【ビジブルエアの原点】エアマックス1

それまでミッドソールの中に隠されていたエアを、外から見えるようにするアイデアを実現したのが、1987年発売の「エアマックス1(AIR MAX 1)」です。

ナイキのクッショニング技術を視覚的にわかりやすくし、その後のエアマックスシリーズへと続く輝かしい歴史の扉を開きました。

スニーカー業界に革命を起こした、全てのエアマックスの原点です。

⑦ 【未来的なデザイン】エア ヴェイパーマックス

エアマックス誕生30周年となる2017年に登場し、再び世界に衝撃を与えたのが「エア ヴェイパーマックス(AIR VAPORMAX)」です。

ミッドソールやアウトソールといったパーツを排除し、独立したエアユニットのみでソールを完結するという前代未聞の構造を実現。

まるで雲の上を歩いているかのような独特の履き心地と、近未来的なルックスはナイキの技術力の結晶と言えるでしょう。

⑧ 【快適な履き心地】エアリフト

日本の「足袋(たび)」からインスピレーションを得て、1996年に誕生したユニークな一足「エアリフト(AIR RIFT)」。
つま先が2つに分かれたスプリットトゥのデザインは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを放ちます。

サンダルのような軽快さとスニーカーの安定感を両立しており、特に夏のファッションシーンで活躍する存在。当初はコアなファン向けのモデルでしたが、現在では男女問わず幅広い層から支持される夏の定番スニーカーです。

⑨ 【90年代を象徴する一足】エア モア アップテンポ

90年代のナイキデザインの大胆さを体現するモデルが、1996年に発売された「エア モア アップテンポ(AIR MORE UPTEMPO)」。通称「モアテン」。

サイドパネルに大胆に配置された「AIR」のレタリングは、一度見たら忘れられないほどのインパクト。当時シカゴ・ブルズに所属していたスコッティ・ピッペンがアトランタオリンピックで着用したことで、世界的に注目を集めました。

グラフィティアートのような遊び心溢れるデザインと、ボリューム感のあるシルエットは、90年代のストリートカルチャーを象徴する一足として知られております。

⑩ 【ワッフルソールの発明】ワッフルトレーナー

ナイキの成功の礎を築いた発明品の「ワッフルソール」を搭載して、1974年に登場したのが「ワッフルトレーナー(WAFFLE TRAINER)」です。

共同創業者のビル・バウワーマンが、朝食時に妻がワッフルを焼いているのを見て、「この凹凸をソールのパターンに応用できないか」と閃いたという逸話は有名。

実際にワッフルメーカーにゴムを流し込んで試作されたこのソールは、土のトラックでもアスファルトでも優れたグリップ力を発揮し、当時のランニングシューズの常識を覆しました。

3. ナイキの人気コラボ5選!

ナイキの魅力は、自社で生み出すモデルだけに留まりません。

ブランド力をさらに高めているのが、時代を象徴するブランド、アーティスト、デザイナーとのコラボレーションです。

ここでは、数あるコラボレーションの中から特に世界中のファンを熱狂させる5つのコラボを紹介していきたいとおもいます。

3-1. 【ストリートの王様】Supreme(シュプリーム)

ニューヨーク発のスケーターブランド「Supreme(シュプリーム)」。

シンプルなデザインにボックスロゴが映える「エアフォース1」は、発売されるたび完売し激しい争奪戦が繰り広げられることも多いモデルです。

シュプリームとのコラボはスニーカー市場全体の熱狂を生み出し続けています。

3-2. 【ファッション業界を席巻】Off-White(オフホワイト)

2017年に発表となった、ヴァージル・アブロー氏が手掛けていたブランド「Off-White(オフホワイト)」の「THE TEN」。
スニーカー業界、いやファッション業界全体を揺るがす革命的なコレクションとして知られています。

エアジョーダン1などをヴァージル氏が「再構築」でデザインし直したもので、アッパーのパーツを一度分解し、意図的にずらして縫い付けたり、通常は内側に隠される製造過程のテキストをあえてプリントしたり、結束バンドのようなジップタイを取り付けたりと、デザインは衝撃的。

スニーカーの歴史における、一つの転換点となったコラボレーションです。

3-3. 【独自のセンスが光る】Travis Scott(トラヴィス・スコット)

現代の音楽シーンとファッションシーンを繋ぐ人気ラッパーの「Travis Scott(トラヴィス・スコット)」。

アッパー外側の「逆向きのスウッシュ(リバーススウッシュ)」は、誰もが知るナイキのロゴを反転させるというシンプルながらも大胆なアイデアが特徴的なコラボです。

彼の出身地であるテキサスから着想を得たアースカラーや、ミリタリー、ワークウェアの要素を取り入れたデザインも特徴で「クール」なアイテムとして認識されています。

まさに現代のカリスマが生み出す大人気コラボです。

3-4. 【日本を代表するブランド】sacai(サカイ)

世界の名だたるブランドと肩を並べ、日本から独創的なクリエイションを発信し続ける「sacai(サカイ)」。
デザイナーの
阿部千登勢氏が率いるサカイとナイキのコラボは、ファッション好きから特に高い評価を受けています。

例えば、「LDワッフル」では、ナイキの初期のランニングシューズである「LDV」と「ワッフルレーサー」という2つのモデルが文字通り一体化しています。

日本の繊細な美意識とストリートのエネルギーがマッチした、唯一無二のコラボレーションです。

3-5. 【ラグジュアリーとの融合】Tiffany & Co.(ティファニー)

スニーカーカルチャーが成熟し、価値が社会的に認められたことを象徴する出来事といえば、2023年に発表された「Tiffany & Co.(ティファニー)」とのコラボレーションでしょう。

ベースとなったのは、ナイキ究極の定番である「エアフォース1」。

アッパーには上質なブラックスエードを使用し、サイドのスウッシュには誰もが憧れるティファニーのブランドカラー「ティファニーブルー」を採用。ヒールにはティファニー製のシルバープレートが取り付けられるなど、細部にまでラグジュアリーなこだわりが詰め込まれています。

普遍的な価値を持つ「ラグジュアリーアイテム」として認められたことを示す、歴史的な一足となりました。

4.世界最大のスニーカーブランド、ナイキ。

いかがだったでしょうか?
今回は、世界最大のスニーカーブランドのナイキとはどんなブランドなのかを紹介させていただきました。

人気モデルを多く打ち出し、世界的に有名なデザイナーやブランド、アーティストとまでコラボをするブランドのナイキ。ストリートカルチャーと深く結びつきながら、常に時代の最先端を走り続けてきた歴史そのものに、人々を魅了する力があるのです。

この記事をきっかけに、ぜひあなただけのお気に入りの一足を見つけてみてくださいね

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