今や世界中で愛されるラグジュアリーハイブランドの「フェンディ(FENDI)」。
ローマの小さな革製品店から始まり、今やイタリアが世界に誇るラグジュアリーブランドへと成長した歴史を持っています。
さて、この記事では、フェンディの歴史から人気アイテム、ブランドイメージまで、フェンディの魅力を解説していきたいと思います。
高級ブランドに興味を持ち始めた方やフェンディが気になっている方は必見です。
ぜひ最後までご覧ください。
1. フェンディの魅力
フェンディとは、イタリア・ローマが誇る高級ブランドで、長い歴史に裏打ちされた確かな品質、洗練されたデザインのバッグや財布、そして幅広い年齢層に愛される普遍的な魅力を持っています。
ここでは、フェンディが持つ3つの魅力について解説していきたいと思います。
1-1. 長い歴史からくる高い信頼性
フェンディは1925年、イタリアのローマでエドアルド・フェンディとアデーレ・フェンディ夫妻によって創業されました。小さな革製品店としてスタートしたフェンディは、まもなく革の加工技術と毛皮の品質で高い評価を得るようになります。
創業から約100年もの間、フェンディは常に革新を続けてきました。
1965年にはデザイナーにカール・ラガーフェルドを迎え入れ、ブランドの象徴となる「ダブルF」のロゴを誕生させました。
このロゴは後に「ズッカ柄」として世界中で愛されることになります。
長い歴史の中で培われてきた確かな技術と、数々の名作を生み出してきたデザイン力は、フェンディの最大の魅力。
職人の手仕事にこだわり続けることで、時代を超えて愛される製品を作り続けています。
現在のフェンディは、LVMHグループへ参画しラグジュアリーブランドとしてさらなる成長を遂げています。
ブランドの中核となる「ローマの職人技」という精神は今も変わらず受け継がれています。
1-2. 財布やバッグの人気が高い
フェンディの魅力は、何と言っても洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた財布やバッグにあります。
特に「ピーカブー」や「バゲット」といったバッグは、多くのセレブや著名人たちに愛用され、世界中で人気を博しています。「バゲット」バッグは、人気海外ドラマ「SEX AND THE CITY」で主人公キャリーが愛用していたことでも有名です。
(映画のために特注カラーでつくられたバゲットも存在します)
財布においても機能性と上質な素材感が魅力です。
ズッカ柄のエンボス加工が施された財布シリーズは、一目でフェンディとわかるデザインながら主張しすぎない上品さを持ち合わせています。
フェンディのバッグや財布は定番デザインでありながら、シーズンごとに新しい素材や色使いで展開されるため、コレクションとしての魅力も高いのが特徴です。
1-3. 年齢問わず使えるデザイン
フェンディの魅力の一つは、20代から50代以上までの幅広い年齢層に受け入れられるデザイン性にあります。
基本的にはクラシックでエレガントなデザインが中心ですが、そこに遊び心と革新性を取り入れることで若い世代にも支持されています。
例えば、「ズッカ柄」は年齢を問わず愛されるデザインですが、近年では新しい解釈でアレンジされたモダンなバージョンも登場。カラーバリエーションも幅広く、落ち着いたベージュやブラウンから、鮮やかなピンクやブルーまで、様々な色展開があります。
バッグひとつをとっても、大きめのトートバッグからミニマルなショルダーバッグまで、様々なサイズとスタイルがあります。
フェンディは年齢に左右されない「上質で洗練された品を持ちたい」という普遍的な願いに応えてくれるブランドなのです。
2. どんな人?フェンディを持ってる人のイメージ
街で見かけるフェンディのバッグや小物を持つ人にはどんなイメージがあるのでしょうか?
ここでは、フェンディを愛用する人たちの共通点やイメージについて掘り下げていきます。
2-1. 上品でオシャレなイメージ
フェンディを持つ人には、「上品でオシャレ」というイメージが強く結びついています。
フェンディのデザインは派手すぎず、かといって地味すぎることもなく絶妙なバランスを持っていることから、周囲の目を気にしすぎずに自分のセンスや価値観を大切にする人だと言えるでしょう。
2-2. 洗練された大人のイメージ
フェンディを愛用する人には「洗練された大人」のイメージがあります。
特に30代以上の女性に人気が高いフェンディは、キャリアを積み、自身に余裕ができるようになった女性たちに選ばれることが多いブランドのイメージです。自分の価値観や美意識が確立され、流行に流されない確かな選択ができる女性のイメージと重なります。
また、フェンディのバッグや財布は、一度購入すれば長く使える品質とデザインを持っています。「一時的な流行よりも長く付き合えるものを選びたい」という考え方を持つ人に好まれる傾向となっています。
2-3. ハイブランドに詳しそうなイメージ
フェンディを持っている人には「ハイブランドに詳しそう」というイメージもあります。ファッションや高級ブランドに詳しい人であれば、フェンディの価値を深く理解していることでしょう。
フェンディを選ぶ人は、ただ人気があるからというだけでブランドを選ぶのではなく、その歴史やクラフトマンシップ、デザインの特徴などを理解した上で選んでいる傾向があります。「知る人ぞ知る良さ」を見出せる審美眼を持った人といったところでしょうか。
フェンディを持つことは、ファッションの世界における「通」であることの、さりげないアピールにもなっているのです。
3. フェンディの人気アイテム
フェンディには数多くの人気アイテムがあります。
バッグはシーズンを超えて愛され続ける名品揃いで、デザイナーズバッグを初めて購入する方やコレクションを増やしたい方も、まずはフェンディの定番アイテムをチェックしてみましょう。
ここでは、長く愛され続けるフェンディの人気アイテムを紹介していきたいと思います。
3-1. ピーカブー
「ピーカブー(Peekaboo)」は、2009年にデビューしたフェンディの代表的なバッグです。
名前の由来は、子供の遊び「いないいないばあ」から来ています。
その名の通り、バッグの上部が開くと内側が見えるデザインとなっていることから、すこし遊び心を感じさせるデザインとなっています。
シンプルでありながら洗練された佇まいが特徴で、ビジネスシーンでも使いやすいデザインです。トップハンドルとショルダーストラップが付属しており、2WAYで使用できる点も魅力のひとつ。
サイズ展開も豊富でレギュラーサイズからミニ、マイクロまで様々。
素材も上質なレザーからエキゾチックレザー、ズッカ柄まで多種多様です。
2021年には「ピーカブーISeeu」というバリエーションも登場し、現在も進化を続けるフェンディの象徴的なバッグと言えるでしょう。
3-2. セレリア
「セレリア(Selleria)」はフェンディの革製品の中でも特に職人技が光るシリーズです。
名前の由来はイタリア語で「鞍」を意味する「sella」から来ており、伝統的な馬具製作の技術を活かしたステッチが特徴です。一つ一つ手作業で施される大きな針目のステッチは、熟練した職人の技術の証と言えるでしょう。
上質な革の風合いと、経年変化で味わいが増す素材感が魅力で、長く使い続けられるアイテムとして多くの人に支持されています。
本物のレザーを体験したい方には特におすすめの人気アイテムです。
3-3. マンマバゲット
「マンマバゲット(Mamma Baguette)」は、フェンディの最も有名なバッグの一つ「バゲット」の姉妹品です。
1997年にデザイナーのシルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディによって生み出された「バゲット」は、その形がフランスパンに似ていることから名付けられました。
バゲットよりも少し大きいサイズが「マンマバゲット」です。
マンマバゲットはバゲットの特徴である脇に抱えるスタイルはそのままに、収納力を高めたモデル。日常使いにも便利なサイズ感でミニマルながらも存在感のあるデザインが魅力です。
フェンディのバッグを買うなら、まずはマンマバゲットから使ってみると良いでしょう。
3-4. バイザウェイ
「バイザウェイ(By The Way)」は、2014年に登場したフェンディのバッグです。
名前の通り「ついでに」「ところで」などという意味を持ち、日常的に気軽に使えるデザインが特徴です。ボストン型のフォルムで、取り外し可能なショルダーストラップが付属しており、ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても使用できます。
両サイドについた小さなハンドルはクラッチバッグとして持つ際に便利な設計。
3WAYで使えるという機能性の高さがバイザウェイの人気の理由です。
サイズ感も日常使いにちょうど良く、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンで活躍します。素材もレザーからズッカ柄まで様々で、自分のスタイルに合わせて選べる点も魅力です。
3-5. サンシャイン
「サンシャイン(Sunshine)」は、フェンディの比較的新しいバッグシリーズです。
その名の通り、明るく華やかな印象を与えるデザインが特徴で、洗練されたスクエア型のフォルムが印象的です。フロントにはズッカ柄やブランドロゴが施されています。
サイズ展開も豊富でミディアムからスモールまで様々。ショルダーストラップが付属しているので、ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても使用できる2WAY仕様です。
素材も上質なレザーからFFロゴ入りのジャカード生地まで多種多様となっており、ジャカード生地のモデルは一目でフェンディとわかるデザイン。主張しすぎないエレガントさを持っています。
比較的新しいシリーズながら、フェンディらしい洗練されたデザインと機能性で、多くの女性から支持を集めています。
4. フェンディの定番デザイン
フェンディといえば、すぐに思い浮かぶ特徴的なデザインの数々。
一目見ただけで「フェンディだ!」とわかるアイコニックなデザインは、ブランドの歴史と共に進化してきました。
ここでは、フェンディを象徴する定番デザインを紹介していきたいと思います。
4-1. ズッカ
「ズッカ」はフェンディの代名詞ともいえる最も象徴的なデザインです。
1965年、カール・ラガーフェルドがフェンディのデザイナーに就任した際にデザインしたダブルF(FF)のロゴがベースとなっています。
FFロゴを規則的に並べたパターンが「ズッカ柄」として知られており、イタリア語で「かぼちゃ」を意味します。
※由来についてはさまざまな説があります。
当初は裏地に使われていたこのパターンが、1970年代後半にはバッグや財布の表面にも使われるようになり、フェンディのアイデンティティを確立するデザインとなりました。
茶色をベースとしたクラシックなブラウンカラーのズッカ柄は今でも人気の高いカラーバリエーションです。近年では、カラフルなバージョンや、立体的にエンボス加工を施したバージョンなど、さまざまなアレンジが登場しています。
4-2. ズッキーノ
「ズッキーノ」はズッカ柄の別バージョンと言えるデザインです。
「ズッキーノ」はイタリア語で「小さなかぼちゃ」を意味し、ズッカ柄よりも小さく、より繊細なFFロゴパターンが特徴です。主にバッグや財布などの小物に使用され、上品で控えめな印象を与えます。
ズッカほど主張が強くないため、ビジネスシーンでも使いやすいデザインとして人気があります。特にFFロゴをさりげなくエンボス加工で表現したモデルは、知る人ぞ知るフェンディの魅力を感じさせてくれます。
また、ズッキーノは様々な素材やカラーで展開されており、クラシックな雰囲気からモダンな印象まで、幅広いテイストを楽しむことができます。
4-3. エフイズフェンディ
「エフイズフェンディ(F is Fendi)」は、2013年に登場した比較的新しいデザインコンセプトです。
アルファベットの「F」をモチーフにしたデザインで、フェンディの頭文字である「F」を斜めにデザインするなどで表現しています。バッグやアクセサリー、ウェアなど幅広いアイテムに採用されている人気のデザインです。
「エフイズフェンディ」は、従来のズッカ柄などと比べてモダンでコンテンポラリーな印象を与えるため、若い世代からも支持を集めています。
4-4. ペカン
「ペカン(Pequin)」は、フェンディのクラシックな定番デザインの一つです。
縦方向のストライプパターンが特徴で、通常は茶色と黒のストライプが交互に並んでいます。1980年代に登場したこのデザインはシンプルながらも洗練された印象を与え、長年にわたって多くの人に愛されてきました。
ズッカ柄と並んでフェンディを代表するデザインとして知られており、バッグや財布、スカーフなど様々なアイテムに使用されています。
ペカンストライプは控えめながらも品のある存在感があり、ビジネスシーンでも違和感なく使えるデザインとして人気です。
クラシカルなフェンディを感じたい方にはぺ間柄のアイテムがおすすめです。
4-5. バッグバグズ/モンスター
「バッグバグズ(Bag Bugs)」または「モンスター」は、2013年に登場したフェンディの遊び心あふれるデザインシリーズです。
デザイナーのシルヴィア・フェンディが手がけたこのコレクションは、愛嬌のあるモンスターの顔をモチーフにしたバッグチャームやバッグ、小物などが特徴。
ファーやレザー、スタッズなどの異素材を組み合わせた独創的なデザインが魅力です。
バッグバグズはフェンディの伝統的な職人技と革新的なデザインの融合を象徴するアイテムとして、世界中のセレブやファッションが好きな人から高い支持を受けています。
特に、バッグにつけるチャームタイプは、シンプルなバッグに個性をプラスする人気アイテムです。
クラシカルなイメージの強いフェンディに、モダンでポップな要素を取り入れたバッグバグズは、ブランドの新たな一面を見せるデザインとして注目を集めました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、フェンディとはどんなブランドなのかを説明するために、魅力や人気アイテムをご紹介させていただきました。
フェンディは、始まりは小さな革工房だったところからファー製品やデザイナーの力によって、今や誰もが知るラグジュアリーブランドとしてのイメージを確立しています。
歴史ある定番バッグからトレンドを押さえたデザインのアイテムを現在に至るまで豊富に展開しているフェンディは、止まることを知りません。
皆さんにとっての知識となっていれば幸いです。