【世界三大ブランド】エルメスとは?歴史や魅力を徹底解説。

2025.02.19
【世界三大ブランド】エルメスとは?歴史や魅力を徹底解説。

ハイブランド品好きの方で『HERMES/エルメス』を知らない人はほとんどいないでしょう。

世界中に多く存在するブランドの中でも、バッグやアパレル、財布・小物類まで幅広くジャンルを広げているエルメスとは、一体どんなブランドなのでしょうか?

さて、この記事では、現代のアルチザンと呼ばれるブランドのエルメスの魅力や歴史について徹底解説。人気のアイテムシリーズや素材、刻印などの豆知識も紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

1.エルメスの歴史

エルメスの始まりは、意外にも馬具工房からスタートしたことをご存じでしょうか?

1837年に創業者ティエリー・エルメスが開いた小さな工房は当時の乗馬文化を支える重要な存在となっていました。長い歴史をたどり、エルメスというブランドは現在の立ち位置まで上り詰めているのです。

さて、この章では、エルメスがどのようにして現在の地位を築いてきたのか、ブランドの歴史を詳しく紹介していきたいと思います。

1-1.創業者『ティエリー・エルメス』が馬具工房を作る。

エルメスの歴史は、1837年に創業者『ティエリー・エルメス』によってフランス・パリに開かれた小さな馬具工房から始まります。

当時、ヨーロッパでは馬車が主要な交通手段であり、馬具は生活に欠かせないものでした。ティエリー・エルメスは丈夫さと美しさを兼ね備えた高品質な馬具を作り、貴族や上流階級の間で評判となりました。彼の手掛けた作品は人々から高い評価を受けたことから、早くもエルメスのブランドとしての基盤を築き上げたのです。

特に馬具の縫製技術や革の加工技術は、現在のエルメスのアイテムにも受け継がれています。その象徴的な技術の一つが「サドルステッチ」と呼ばれる手縫いでしか再現できない緻密な縫製技法です。

こうして、ティエリー・エルメスの匠の技術と信念がブランドの原点となり、エルメスはやがて馬具だけでなく革製品全般へとその事業を広げていくことになります。

1-2.馬具から着想を得たオータクロアが誕生。

エルメスが馬具工房としてスタートした後、その革新的な技術と美しいデザインはやがて他の分野にも影響を与えました。

馬具を製造していた時代から続くエルメスの職人技が表れたのが、1920年に誕生した「オータクロア」です。元々馬具に使われていた丈夫で美しい革にエルメス独自の革新性を取り入れたことで、瞬く間にファッション界で注目されることとなりました。

オータクロアは当初は乗馬用の道具を収納するための鞍のバッグとして作られており、その名はフランス語で「馬の道具入れ」を意味します。バッグの形や革の選定、細部の仕上げに至るまでエルメスが誇る職人技がしっかりと息づいています。

使い勝手やデザインも良く、贅沢な日常使いができるアイテムとして多くのファッションが好きな人に愛されてきました。

オータクロアはエルメスの品質と伝統を象徴するアイテムとしてブランドの名声を確立した革新的なバッグなのです。

1-3.ケリーやバーキンを生み出し、現在の立ち位置へ。

エルメスが世界的な名声を確立するキッカケとなったのは、間違いなく「ケリー」や「バーキン」といったアイコンバッグの誕生でしょう。エルメスの高い職人技術、革の品質、デザインへのこだわりが集約された二つのバッグは、ブランドを一層輝かせる重要な役割を果たしました。

1950年代に登場したケリーは、女優 グレース・ケリーが愛用していたことで世間に名が広まり、今やエルメスを代表するバッグのひとつとして知られております。上品でエレガントなデザインが特徴で、フォーマルな場面で活躍するアイテムとして多くの女性に愛されています。

そして、エルメスを代表するバッグのバーキンは1984年に誕生。女優ジェーン・バーキンがエルメスの当時の社長ジャン=ルイ・デュマ氏と飛行機で隣り合わせになった際、彼女が「完璧なバッグが欲しい」と話したことから誕生したというエピソードがあります。

程よい大きさや使いやすさ、そしてどこか無造作な雰囲気が魅力でエルメスファンからも高く評価されています。無駄のないデザインと革の質感は、持つ人の個性を引き立てる特別な存在です。

ケリーとバーキンはエルメスの革新性と伝統が融合した象徴的なアイテムとなり、エルメスは高級ブランドとしての地位を確立しました。現在では世界中でエルメスのアイテムが人気を誇り、ブランドそのものがステータスシンボルとなっています。

1-3-1.Hermès × apple watchとは?

最近話題のapple watch。

着用している人が多いかな?と思うくらいには普及してきたアイテムですよね。

そんなapplewatchの中でもひときわ特別な存在感を放つのが『Hermès × apple watch』。入荷してもすぐに売り切れてしまうといわれている程の人気アイテムです。appleが初めてコラボしたブランドなので、その人気の高さにも頷けます。

通常のapple watchとの違いはウォッチバンドの種類。
Hermèsコラボのapple watchにはレザーバンドやHermèsならではのデザインのバンドが付属しておりますが、通常のモデルにはラバーベルトのみが付属します。

価格は約210000円と少し高めの値段ですが、拘り抜いたデザイン性を楽しみたいならHermès × apple watchをおすすめします。

2.エルメスの魅力

エルメスは長い歴史と共に常に革新を追求してきたブランドですが、ここまで人気になったのにはブランドの魅力が関係しています。

  1. 圧倒的な知名度
  2. 高いブランド力
  3. アイテムの資産価値が高い

この章では、エルメスの魅力的なポイントに焦点を当て、なぜ多くの人々がエルメスを愛し続けているのかを解説して行きたいと思います。

魅力①:圧倒的な知名度。

創業から約200年を迎えるエルメスは、時代を超えて多くの人々に愛され続けていることから『圧倒的な知名度』が魅力のひとつとなっています。

単なるファッションアイテムにとどまらず、ステータスや象徴的な存在として捉えられており、「バーキン」や「ケリー」といったバッグは希少性と高級感から、世界中で誰もが一度は憧れるアイテムとして人気を集めています。

エルメスの知名度はセレブや影響力のあるインフルエンサーたちにも愛用され、メディアやSNSを通じてさらに広がっています。

魅力②:高いブランド力。

他のブランドと一線を画す『高いブランド力』も、エルメスが持つ魅力の一つです。
シャネル、ヴィトンと並んで世界三大ブランドのひとつとして数えられています。

エルメスのアイテムは手に入れること自体が一つのステータスとなり、高い品質やデザイン性に対する評価は世界中のファッション業界で揺るぎないものがあります。手間ひまかけた製作過程や長年積み上げた信頼の高さが、エルメスを象徴する強いブランド力を生み出しているのです。

魅力③:アイテムの資産価値が高い。

エルメスのアイテムは単なる高級ハイブランド品ではなく、優れた資産価値を持つことでも知られています。

特にバーキンやケリーといったブランドを象徴するアイコンバッグは年々価値が上がる傾向にあり、購入時点で既に次第に価値が増すことも少なくありません。近年では資産価値の高いエルメスのアイテムを購入するために、店舗を回る行為の「エルメスパトロール(通称:エルパト)」を行っている人も多く見受けられます。

エルメスのアイテムは時を経るごとに資産価値が高まることから、投資目的で購入する人々も増えているのです。

3.エルメスの人気アイテム

エルメスの人気アイテムは独自のデザインと高い品質で知られ、人気の高いアイテムが多くあります。

  1. バーキン
  2. ケリー
  3. コンスタンス
  4. ガーデンパーティ
  5. オータクロア
  6. ボリード
  7. エブリン
  8. ピコタン
  9. ベアン
  10. ドゴン

この章では、エルメスの中でも特に人気の高いアイテム10選をご紹介していきたいと思います!

3-1.バーキン

バーキンはエルメスを代表するアイコン的なバッグで、1984年に女優ジェーン・バーキンとの出会いをきっかけに誕生しました。そのシンプルでエレガントなデザインと実用性を兼ね備えた構造は、使うほどに愛着が湧く一品。

特に希少性の高さと長年使うことができる耐久性の高さも魅力のひとつ。需要が高く、年々価格も上昇しているエルメスの顔となるバッグです。

3-2.ケリー

1950年代にグレース・ケリーが愛用していたことからケリーと名付けられたバッグです。シンプルでありながら高級感漂うデザインが特徴で、高い収納力と使い勝手の良さが評価されています。

フラップ部分のデザインと上品なハンドルが魅力的でエレガントで洗練された印象を与えるため、長年にわたって多くのファンを魅了しています。

3-3.コンスタンス

コンスタンスはエルメスの中でも非常にユニークなデザインのバッグです。

特徴的なH型の金具が印象的でシンプルでありながら存在感があります。斜め掛けタイプのショルダーバッグなので日常使いにも最適。エルメスらしいクラフトマンシップと高品質な素材が魅力でシックで洗練された印象を与えるため、ファッションに敏感な人々に支持されています。

3-4.ガーデンパーティ

ガーデンパーティはエルメスの中でもカジュアルシーンに向いたトートバッグで、シンプルなデザインが特徴です。

軽量で広い収納スペースを持ちながらも上質なレザーを使用しているため、上品さも感じさせます。日常使いにぴったりでカジュアルなコーディネートにも合わせやすいアイテム。さまざまなカラー展開があり、シンプルなデザインながらもエルメスらしさを感じさせてくれます

3-5.オータクロア

エルメスの中でも最も長い歴史を持つバッグのオータクロア。ブランドイメージ的には女性がターゲットに思えるエルメスですが、オータクロアは男性からも人気を集めるアイテムの一つです。

大ぶりな見た目でもバーキンのようなラグジュアリーさとシックなデザインを持ち合わせたオータクロアは、エルメスの中でも唯一無二の存在感を持っています。に乙が多くなってしまいがちな方にはかなりおすすめしたいバッグです。

3-6.ボリード

1923年に誕生したエルメスのアイコンバッグのボリード。シンプルでありながらもエレガントなデザインが特徴的です。開口部全体にはファスナーがつけられており、荷物を取り出すときにはわずらわしさを感じません。

逸脱した使いやすさから、現在では日常使いにもぴったりなバッグとして人気を誇ります。エルメスらしい上質なレザーが使用されており、時が経つごとに味わい深く変化します。

3-7.エブリン

斜め掛けショルダーバッグのエブリンは、フロントにHロゴのパンチング加工が施されています。フロントにロゴがあることによってエルメスの中でも主張の強いバッグとして人気を集めています。

エブリンにはデザインラインナップが3つ存在し、それぞれに特徴があります。



また、カジュアルな見た目がかわいらしいので、最近では若い世代からも人気を集めています。

3-8.ピコタン

エルメスの「ピコタン」も非常に人気の高いハンドバッグです。

コロンとした見た目が特徴的なデザインとなっているため、若い世代からの支持を多く集めています。カジュアル向きなバッグではありますが、内部は広く収納力も高いので実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとして活躍します。

3-9.ベアン

「ベアン」はエルメスを代表する財布の一つで、スリムなフォルムと精巧に作られたH金具が最大の魅力。

使い勝手も良く普段使いから特別な場面まで幅広く活躍してくれます。シンプルでありながらも、エルメスらしい高級感が漂うアイテムです。素材には耐久性の高いレザーが使われることが多いので、長く使えるアイテムとしても知られております。

3-10.ドゴン

ベアンに続いてエルメスのアイコン的存在の財布である「ドゴン」。

ベアンよりも少し大ぶりなデザインのイメージなので、性別問わずに使用できる財布となっております。また、フロントに配された丸い金具も特徴的なモデルです。カードスリットや札入れなども見やすい構造となっているため使用した感じも好印象。

シンプルで使いやすいデザインのお財布となっております。

4.エルメスの代表的な素材5選

エルメスのアイテムは素材もこだわり抜かれており、それぞれに特徴があります。用途やアイテムなどによって使い分けされていることから、多くの素材が存在します。

この章では、エルメスの代表的な素材5選を紹介していきたいと思います。

4-1.トゴ

トゴはエルメスの中でも特に有名な牛革素材で、バーキンに使われることが多い素材です。

細かなシボや血筋などの特徴があり、手触りも柔らかく滑らか。耐久性も高いので長く使える素材で使い込むほどに経年変化を楽しむことができる素材です。素材ならではの高級感も見て取れるものとなっております。

4-2.トリヨンクレマンス

牛革素材のトリヨンクレマンスは、トゴよりも目が荒く触ったときの柔らかさが強い素材です。バーキンやピコタンで使われることが多いです。

トゴと比べると傷がつきやすくはなってしまいますが、手触りの気持ちよさや高級感あふれる素材感からエルメスの中でも強い人気を誇る素材となっています。トリヨンクレマンスも経年での変化が楽しめる素材となっておりますので、長く使えるパートナーとしておすすめできます。

4-3.ヴォースイフト

ツヤとフラットな手触りが魅力的なヴォースイフトも、エルメスを代表する人気素材の一つです。バーキンやケリーなどのエルメスのメインバッグに使われることが多い素材です。

その美しいツヤと素材の特性からなる色の深みが魅力で、軽量で扱いやすく傷も目立ちにくい為、汎用性の高い素材として人気を集めております。長く美しさを保てる素材なので愛用したいアイテムを買うときにはヴォースイフトを選ぶとよいでしょう。

4-4.ヴォーエプソン

エルメスの中でも耐久性の高い素材として知られるヴォーエプソン。ベアンやコインケースなどの財布・小物類に使われることが多い素材です。

表面には傷がつきにくいようにコーティング加工が施されているため、ヴォーエプソンならではのツヤ感や質感を楽しむことができます。また、多少の擦れ程度であれば傷が目立ちづらくなっているため、日常で使うには最適な素材といえるでしょう。

4-5.ネゴンダ

がっしりとした重厚感が特徴の素材であるネゴンダは、主にガーデンパーティに使われることの多い素材です。目は粗く作られていますが、トリヨンクレマンスよりは手触りが硬くトゴよりは柔らかいといった印象。ネゴンダにしかない魅力が数多くあります。

また、色合いも綺麗に表現されるため、ネゴンダならではの質感を求める人も多く人気の素材となっております。

5.【豆知識】エルメスの刻印と製造年について

エルメスの革製品にはアルファベットと数字の刻印があります。

アルファベットの刻印はアイテムの製造年を識別できるものとなっております。

数字の刻印は製造場所を示しているのですが、規則性は解明されていないため判別はできません。

エルメスの刻印一覧

【まとめ】エルメスは現代のアルチザン

いかがだったでしょうか?

今回は、エルメスの歴史や魅力、人気アイテムについて解説させていただきました。

エルメスは単なる高級ブランドにとどまらず、その製品ひとつひとつに職人の手仕事と情熱が込められたブランドです。エルメス公式サイトにも書かれているように「現代のアルチザン」としての地位を築いています。

エルメスが生み出すアイテムは単なるファッションアイテムを超え、長年の信頼と資産価値を提供し続けているのです。

皆さんにとっての知識となっていれば幸いです。

 

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