『シャネル/CHANEL』と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
上品でエレガント、でもどこか自由で洗練された雰囲気…。
そんな特別な魅力を持つシャネルは、長い歴史の中で女性たちの心を掴み続けてきました。
- シャネルってどんなブランドなんだろう?
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どうしてここまで人気があるの?
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シャネルの創業から現在に至るまでの歴史や、シャネルらしさを形作る魅力、さらに人気アイテムまでをわかりやすくご紹介!初めてシャネルを知りたい方にも、もっと深く知りたい方にも楽しんでいただける内容になっています。
「シャネルって素敵だな」と思える、新しい発見をお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いください♪
1. いつから始まった?シャネルが歩んだ歴史
シャネルという名前を聞くだけで、誰もがエレガントなイメージや洗練されたデザインのアイテムを思い浮かべますよね!
実はシャネルの歴史は、創業者であるココ・シャネルが立ち上げた小さな帽子店からの挑戦と革新の連続なんです...!
この章では、彼女が築いたブランドの歩みを紐解きながら、シャネルがどうやって今の地位を築いてきたのかをご紹介していきたいと思います。
1-1.創業者のココシャネルが帽子屋のシャネル・モードを設立。
シャネルの物語は、創業者ココ・シャネル(本名:ガブリエル・シャネル)が1910年にパリのカンボン通りにオープンした小さな帽子店「シャネル・モード」から始まりました。
もともと孤児院で育ち、裁縫の技術を身につけた彼女はスキルを活かして帽子作りをスタート。当時の女性の帽子は派手な装飾が主流でしたが、ココはシンプルで洗練されたデザインを提案。瞬く間にパリの女性たちの心をつかみました。
上流階級の女性がシャネル・モードの帽子を愛用したことでブランドの名は一気に広がることとなります。
その後、帽子だけでなく洋服にも挑戦したココは当時の女性の窮屈なコルセット文化に異を唱え、動きやすく機能的でありながらエレガントなデザインを生み出しました。これがのちにシャネルのスタイルとして世界中に認知される原点となります。
「シャネル・モード」はただの帽子店にとどまらず、後のシャネルのスタイルの礎となる場所となりました。ココ・シャネルのアイデアとセンスは、ファッション界全体を変えるほどのインパクトを与えたのです。
1-2.黒い服のイメージを覆したリトルブラックドレスを発表。
1926年、ココ・シャネルはファッション界に革命を起こす「リトルブラックドレス/LBD」を発表。
それまで黒は喪服の色として捉えられておりファッションとは程遠い存在でしたが、シャネルが黒にエレガンスと実用性を融合させたことによって、女性があらゆる場面で着用できる洗練された一着を作り上げたのです。
このリトルブラックドレスは、パリのファッション誌『VOGUE/ヴォーグ』で紹介され、瞬く間に話題に。当時のLBDのデザインはシンプルでありながらも計算し尽くされたシルエットが特徴で、どんな体型の女性にも似合う汎用性の高さを持っていました。
また、アクセサリーや小物を組み合わせることでフォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに対応できるアイテムとして多くの女性に愛されました。このシンプルでありながらも洗練された美しさは、現在もシャネルのコンセプトの一部として息づいています。
ココ・シャネルはこのドレスを通じて「女性はもっと自由に、もっとシンプルに美しくあるべきだ」というメッセージを届けました。”黒=喪の色”というイメージを覆し、世界中の女性のファッションに新たな自由をもたらしたリトルブラックドレスはシャネルの歴史においても、そしてファッション史においても欠かせない名作と言えるでしょう。
1-3.天才デザイナーのカールラガーフェルドがマトラッセを生み出した。
シャネルの歴史を語るうえで欠かせない人物のひとりが、1983年にアーティスティックディレクターに就任した『カール・ラガーフェルド/KARL LAGERFELD』です。
シャネルが持つ伝統を守りながらも現代的な感性を取り入れる彼の手腕により、ブランドは新たなステージへ。その中でも特に象徴的なアイテムが『マトラッセ』と呼ばれる現在でも人気のキルティングバッグです。
カールが手掛けたマトラッセの最大の特徴は、ダイヤ型のキルティングデザインとチェーンストラップの組み合わせ。かつてココ・シャネルが愛した乗馬クラブのシートや修道院で過ごした幼少期の記憶からインスピレーションを受けて作られたと言われています。
見た目の美しさだけでなく、バッグ全体の耐久性を高めるという実用性も兼ね備えたデザインは、瞬く間に世界中の女性たちを魅了しました。カール・ラガーフェルドの革新性とココ・シャネルの伝統が融合したマトラッセは、シャネルを象徴するだけでなくブランドの理念や歴史を語り継ぐ存在として、今もなお多くの女性たちを魅了し続けているのです。
1-4. プルミエール、J12の誕生。時計業界にも参入
シャネルはファッションだけでなく、時計の世界でもその名を轟かせています。特に有名なのが、「プルミエール」と「J12」という、シャネルらしいエレガンスと革新が詰まった時計たちです。
【プルミエール】シャネル初の腕時計
1987年、シャネル初の時計「プルミエール」が誕生しました。この時計のデザインは、ブランドの象徴である「シャネルNo.5」の香水ボトルのキャップや、パリのヴァンドーム広場の八角形をモチーフにしていることからシャネルらしい気品と洗練さが感じられます。ブレスレット部分にはチェーンとレザーを組み合わせた独特のデザインが採用され、ジュエリーのような美しさが特徴です。
プルミエールは単なる時計ではなく、身に着けるだけでスタイルに高級感と女性らしさをプラスしてくれるアクセサリーとしての魅力も兼ね備えています。
【J12】スポーティーとラグジュアリーの融合
2000年に登場した「J12」。
シャネルが初めて手掛けたユニセックスの腕時計です。
スポーティーさとラグジュアリーさを見事に融合させたデザインが特徴となっており、ブラックとホワイトのセラミック素材を使ったケースはシャネルらしいモダンな雰囲気を醸し出しています。
J12は時計としての性能も申し分なく、防水性や耐久性などの実用性を重視する人々からも高い評価を得ています。これまでファッションに注力していたシャネルが多岐にわたるジャンルに参入した証となっているアイテムです。
2.シャネルのイメージを形成する魅力3選
創業者のココシャネルが生み出した帽子店から現在に至るまで、革新と挑戦が多かったシャネルですが、他のブランドにはない独特の魅力がたくさん詰まっています。
ここでは、シャネルの魅力を形成している3つのポイントをご紹介して行きたいと思います。シャネルがなぜ多くの女性に愛され続けているのか、ブランドのイメージなどを紐解いていきましょう!
ぜひ最後までご覧ください♪
2-1.既存の価値観にとらわれないモードスタイル
シャネル最大の魅力と言えば「既存の価値観にとらわれないモードスタイル」を生み出していることです。
シャネルが登場した頃の女性は今のように自由にファッションを楽しむことができなかったと言われておりますので、ドレスやスカートの丈も長く、束縛されたようなスタイルが主流でした。シャネルはそんな既存の価値観にとらわれず、女性らしさを引き立てるシンプルでエレガントなモードスタイルを提案。
ココが生み出したリトルブラックドレスやツイードジャケットは「着るもの」ではなく、女性の自由で力強い生き方を象徴するアイテムになったのです。特にリトルブラックドレスは黒=喪服という時代の常識を覆し、どんなシーンでも女性を美しく見せる万能アイテムとして今でも大人気。
シャネルのスタイルは、ただトレンドを追うのではなく常に時代を先取りして新しい価値観を作り出しています。シャネルのアイテムは今も昔も、変わらず多くの女性に支持されています。
2-2.高品質な素材で作られるアイテム
「高品質な素材で作られるアイテム」が多いのもシャネルの魅力のひとつです。
ラムスキンやキャビアスキンなど、アイテムひとつひとつに使われる素材は厳選された最高級のものばかり。シャネルは見た目の美しさだけでなく、素材からこだわることで長く愛されるアイテムを生み出し続けています。
最高品質の素材を使いながらもトレンドの最先端を走り続けるシャネルのアイテムは、どんなに時が経っても「古さ」を感じさせず、むしろ時を重ねるごとに愛着が湧いてきます。
2-3.圧倒的なブランド認知度
シャネルの魅力といえば、なんと言っても「圧倒的なブランド力」。
ファッションに詳しくない人でもシャネルという名前を聞けば、エレガントでラグジュアリーなイメージが自然と浮かんでくるはずです。シャネルは世界中で圧倒的な認知度を誇っています。
セレブや著名人からも多くの支持を受けているブランドなので、レッドカーペットでシャネルを身にまとった女優やモデルが多く、その姿を見て「私もシャネルを手に入れたい!」と思う女性が続出。その品位と洗練さを象徴するブランドとして多くの人々に憧れられています。
シンプルでありながらも他のブランドにはない独特の存在感を放つ「ココマーク」や「マトラッセ」の特徴的なキルティングデザインなど、シャネルのアイテムを持っているだけで、そのブランドの一部になったような特別感を味わえます。
圧倒的なブランド認知度がシャネルをファッション業界で不動の地位に押し上げ、今なお多くの女性たちに愛され続ける理由です。
3.【2025年最新】シャネルの人気ライン10選
多くの女性が憧れるシャネルのアイテムですが、どれを選べば良いか迷ってしまうことも多いですよね。
- マトラッセ
- 2.55
- ボーイシャネル
- CHANEL19
- CHANEL22
- パリビアリッツ
- ビコローレ
- ココハンドル
- カンボンライン
- マドモアゼル
この章では、シャネルの人気ラインの中から厳選した10個を紹介します。定番アイテムから新しいデザインまで幅広く紹介しますので、皆さんのスタイルにぴったりな一品を見つけてみてください!
①マトラッセ
シャネルの代表的なバッグの「マトラッセ」。
ブランドを象徴するアイコン的な存在で、見るからに上品で洗練された印象を与えてくれます。
ダイヤ型のクロスステッチが施されたキルティングデザインが、マトラッセ独特の立体感と高級感を生み出しています。しっかりとした素材感と柔らかな曲線が調和し、どんなコーディネートにもぴったりな万能バッグ。普段使いからお出かけまで幅広いシーンで活躍し、シンプルながらも存在感を放つデザインが魅力です。
②2.55
ブランドの歴史に名を刻んだ伝説的なバッグの「2.55」。
1955年2月に登場したことから名前がつけられ、今もなおその魅力を誇ります。
シャネルらしいシンプルでありながらも洗練されたラインで、チェーンストラップを使ったクロスボディスタイルが当時の常識を覆し、自由で軽快な印象を与えました。
また、2.55のフラップ部分にはシンプルながらも特徴的なターンロック金具がつけられており、これが一目でシャネルと分かるポイント。スタイルを問わずコーディネートできるため、カジュアルな日常使いからドレッシーなシーンまで幅広く活躍するバッグです。
世代を超えて愛されてきた2.55は、持つ人に気品を与えてくれるバッグと言えるでしょう。
③ボーイシャネル
シャネルの代表的なバッグのひとつである「ボーイシャネル」。
アーサー・ボーイ・カペルというシャネル創業者の愛人の名前が由来となっています。
シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴で、特にチェーンストラップの使い方が非常にユニーク。フラップのロック金具につけられたプッシュロック金具が従来のバッグとは一線を画し、モードと機能性を見事に融合させています。
シャネルのクラシックなエレガンスを求める女性から現代的なスタイルを好む人々まで、幅広い層に支持されているアイテムです。
④CHANEL19
2019年に誕生したシャネルのアイコンバッグ「CHANEL19」。
名前の由来は発表年にちなんでつけられています。
クラシックなマトラッセデザインを継承しつつもキルティングが大きく作られていることによって、モダンで新しいディテールで進化。柔らかなラムスキンから来る気持ちのいい手触りと、調整可能なチェーンストラップはカジュアルにもエレガントにも使える万能なデザインとなっております。
シャネルらしいエレガントさを保ちつつ、現代的で個性的なスタイルを楽しめるバッグとして、多くのファッション好きな方から人気です。
⑤CHANEL22
2022年にシャネルの新しいアイコンとして誕生した『CHANEL22』。
CHANEL19と同じく、発表年にちなんで名前が付けられています。
CHANEL22のデザインはマトラッセをベースとした巾着バッグ。大きめにデザインされたキルティングステッチはこれまでのマトラッセにリスペクトを掲げながらも現代的に
再解釈された独特なデザインです。
斜め掛けショルダーバッグなので使い心地も抜群。収納力もあるので普段使いにもぴったりなサイズ感です。エレガントでありながらもどこかカジュアルさを感じさせるCHANEL22は、シャネルらしい魅力を放つ大注目のバッグです。
⑥パリビアリッツ
リゾート地のビアリッツが名前の由来となっている人気ライン『パリビアリッツ』。
シンプルでありながらもブラックカラーでシックなのが人気の理由となっており、多くのシャネルファンからの支持を集めています。
ショルダーとしても使えるストラップの長さなので便利さとスタイルを兼ね備えて居り、実用性も抜群。高級感のある素材感とシャネルらしい上品さを持ちながら、日常使いにもぴったりなサイズ感が魅力です。
⑦ビコローレ
イタリア語で ”2色” という意味を持っているシャネル人気ラインの『ビコローレ』。
ダイヤステッチの糸が2本で作られているのが特徴的なラインです。
マトラッセのような詰め物がされていないので、ふっくらとした見た目ではなく、凹凸がないデザインがシンプルなラインとなっています。
落ち着いたイメージを与えたい方にはかなりおすすめのラインです!
⑧ココハンドル
2016年頃に発売された2way仕様のバッグの『ココハンドル』。
公式での正式名称は ” トップハンドルバッグ ” となっておりますが、シャネルファンからはココハンドルの愛称で親しまれております。
マトラッセのような見た目を持ちながらも自立したハンドルが特徴的なココハンドルは、近年のシャネルのアイテムの中でもかなり人気のバッグとなっております。どこの店舗に行っても売り切れなので、入手ハードルはかなり高いです。
もし、ココハンドルを見つけたら購入を検討してみてくださいね♪
⑨カンボンライン
長い間シャネルを支えている人気定番ラインの『カンボンライン』。
大きなココマークが目印で、お財布などでは存在感が抜群です♪
使用されている素材は基本的にカーフスキンとなっていますのでレザーの耐久性も高く、長く疲れるラインとして知られております。残念ながら、今では廃盤となってしまっていることから新品での購入はできませんが、中古での流通も多いラインなのでぜひ探してみてくださいね★
⑩マドモアゼル
高級感あふれるチェーンショルダーバッグの『マドモアゼル』。
ステッチがダイヤ型ではなく斜めに縫製されているのが特徴的なバッグです。
マトラッセと形状が似ていることから、どんな服装にもマッチする普遍的なデザインが最大の特徴。定番ラインなので中古市場での人気も非常に高いですよ♪
少し違ったシャネルのデザインを楽しみたい方にはおすすめのラインです!
4.【おまけ】今流行りのヴィンテージシャネルとは?!
最近、ヴィンテージシャネルが再び注目を集めていますよね!
ヴィンテージシャネルとは、20年以上前に製造・販売されたシャネルのアイテムのことを指しています。2000年初頭くらいまでのアイテムなら、ヴィンテージシャネルといっても良いでしょう!
ヴィンテージシャネルが再注目されているのはセレブやインフルエンサーがSNSに写真を投稿し、それが若い世代を中心に注目されたからだといわれています。また、現在のシャネルが展開するデザインとはまた違ったタイムレスなデザインが多くの人から高い評価を受けているようです。
現代ファッションでは”ヴィンテージファッション”もトレンドとなっているので、今後もヴィンテージシャネルのバッグなどは支持され続けるアイテムだと予想します!
今のうちにヴィンテージシャネルを集めておくのもいいかもしれませんね!
5.シャネルは自由で自立した女性像を確立したブランド
いかがだったでしょうか?
今回は、シャネルの歴史や人気ラインについて解説させていただきました。
シャネルとは、女性に新しい価値観と自信を与えてくれるブランドであり、帽子を始めバッグや香水などファッションの枠を超えて女性の自由な生き方をコンセプトとしています。
ココ・シャネルが作り上げた女性像は、時代を超えて今も多くの人々に影響を与え続けているのです。